僕はコーヒー好きなおっさんです。
一人暮らしを始めた大学生くらいからコーヒーにハマり、そこから最初にコーヒーメーカーを購入しました。その後、ミル、サイフォン、焙煎機、専用ケトル、エスプレッソメーカー・・・と道具にもハマっていきました。
コーヒーは飲み続けると、とても奥深い飲み物です。
例えば緑茶の最高峰は恐らく玉露だと認識していますが、同じように自分にとってのコーヒーの最高峰は何なのか、それを追ってみたくなりました。
これは多分、コーヒー好きあるあるかと思いますが、それは自ら沼に嵌るような行為です。僕は未だに自分にとって最高のコーヒーを求め続けている気がします。コレだ!と見つかった気がしたこと、何度もありますが結局それを凌駕するものが出てきてしまいます。
コーヒーは大別するとほぼ3種類です。それぞれアラビカ、ロブスタ、リベリカとなります。知り合いの喫茶店のマスターにお願いして3種の豆をなるべく自分の好みの焙煎にしてもらい飲んでみました。
ほぼ同じ条件の焙煎で飲むと、個人的には僕はロブスタ種が一番美味しく感じました。
それは自分の好みがコクがあり、苦味が強いものが好きだからある意味当然です。
じゃあロブスタ種ばっかり飲めば、自分にとって最高のコーヒーを探せるんじゃないか、と考えましたが、そう単純にことは運ばなかったのです。
その時、マスターが「オレ、この豆が好きなんだよな」と言って出してくれた一杯がありました。それはブラジル産のアラビカ種のものでしたが、さっき一番美味しいと思っていたアフリカ産のロブスタ種のものをはるか超える美味さだったのです。
それでコーヒーの好みって単純に豆だけではないんだ、ということを改めて教わりました。
その後、ハワイに行ってコナコーヒーにしばらくハマった時期もありました。お土産でベトナムコーヒーにハマったこともあります。イノダコーヒーや猿田彦コーヒーも同様です。
ざっくりな書き方になってしまいましたが、これらのコーヒーも豆も焙煎の仕方も全て違いますし、さらにその豆にフレーバーを加えたものもあります。焙煎や入れ方、お湯の温度によっても味は変わるので僕が飲んだコーヒーは、星の数ほどあるうちのほんのわずかということになります。
それにこれこそオレが求めてきた一杯だったのではないか、と思っても一定時期を過ぎると、このコーヒー美味いんだけど別のものも飲みたいな・・・となってしまいます。
だから例えば味噌汁のように、同じ味を毎日ずっと飲み続けるみたいなことは、個人的には難しいことが分かりました。
だからこのコーヒーこそ生涯でナンバーワンだ!みたいなものを僕は決めきることができないようです。
他の食べ物や飲み物では、ある程度これがナンバーワンだ!と言い切れるものがほとんどなので、余計にコーヒーの奥深さみたいなものと面白さにハマり続けています。まぁいつか自分の思うナンバーワンと出会えたらいいな、と思いつつ最近はそんなのどうでもいいや、どれも個性あって美味いんだし、と思うようになりました。
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で、前置きは長くなりましたが、ここから本題です。
僕はとても横着な性格です。スイッチが入ると超几帳面になる時もあるのですが、大抵は横着が勝ちます。
コーヒーを飲みたいな、と思ってもドリッパーやペーパーをセットするのがとてつもなく面倒に感じられる時が多々あります。そんな時にはいつも以下のようにしてコーヒーを淹れています。
僕はこれを「やりっぱなしコーヒー」と呼んでいます。プロレス技の投げっぱなしジャーマン、みたいなものです(知らない方はスルーで)。
まず普段、チキンラーメンを作っているような雪平鍋に水を入れます。水が先です。
で水分量にあったコーヒー量をその鍋にぶちまけます。
で沸騰するまで待ったら、コーヒーの完成です。
カップに注ぐ時に、コーヒーのカスが当然入ってきます。でもそれをガン無視して注ぐのです。
なんだか飲む時にコーヒーのカスが口に入りそうな気がしますよね?でもほぼ入りません。
なぜなら想像よりも早く、そのカスはカップの底へ沈殿してくれるからです。
むしろカスが口の中に入るのは、飲み終える直前です。底には確かにカスが沈殿しているので、最後の一滴を誤るとカスは口に入ってきます。ただ、入ったとしてもほんのわずかです。ウエッとなるほどの量にはなります。
ちなみに淹れ方ですが弱火でチマチマやると、酸味は出にくくなる気がします。ただ元々酸味の少ない豆でしたら一気に強火でもそこまで嫌な完成度にはなりません。僕は横着なので、気分が良いとき以外はほぼ一気に沸騰まで、が多いです。
で肝心の味ですが、初めて飲んだ方は恐らく感動する美味さです。
特に僕のようにコクがあって、酸味が少ない、苦味を愛する人にはたまらないと思います。
僕は雑味みたいなものも、コーヒーの魅力だと考えています。
なんかカビっぽさと言いますか古さを感じるような味や、舌に残る油っぽさのような雑味もあります。もちろんそれは論外です。持論ですが、豆を合わせるブレンドコーヒーの面白さは、雑味にあるような気がします。ゆえに僕は、100%のブルーマウンテンのような上品なコーヒーよりも、お互いの良さを引き出しあうようなブレンドの方が好きなのです。うまく言えませんが野性味のあるコーヒーこそ僕が心底好きなものだと思います。
ビールに例えると分かりやすいかも知れませんが、一番搾りのような爽やかで綺麗な味やスーパードライのキレのある飲みやすさよりも、クラシックラガーのあのコクと喉に引っかかるような深い味わいの方を好みます。ちなみに僕は生ビールより、瓶ビールの方が好きだったりします。多分、少数派に属する気がします。
もしかしたら僕と似たタイプの方は、結構ハマるコーヒーの淹れ方かもしれません。
話はそれますが、皆様はターキッシュコーヒー(トルココーヒー)をご存知でしょうか?知らなくて興味ある方はぜひググってみてください。それこそ横着なので、説明は割愛しますが、僕の横着コーヒーは基本的にはターキッシュコーヒーとほぼ同じと思っています。
あちらは熱した砂を使っていたり、銅や鋼のマグで一杯ずつ淹れいたり、砂糖が入っていたりと細かいところは違いますが、常温水からコーヒーを淹れることだけは共通しています。
どうしてこんなやりっぱなしな淹れ方を始めたかについても書きますが、海外で飲んだターキッシュコーヒーが美味しかったこと、それとキャンプで豆は持ってきたけどドリッパーとペーパーを忘れたこと、この2つがきっかけです。
初めてやったのはキャンプでしたが、シェラカップにコーヒー豆をぶちまけて直火にかけたらあまりにも美味く感じました。ターキッシュコーヒーみたいなもんだろ、と半信半疑ではありましたが、塞翁が馬的な出来事になったのです。これで美味いのなら、家で鍋で淹れてもウマいだろ?となり、実行に至ったわけです。
やりっぱなしコーヒー、ちょっと試したくなりませんか?
そんな方に悪魔的なことをもう一つ書きたいと思います。
それは、鍋にぶちまけたコーヒー豆にブラックペッパーを加えることです。もっと挑戦的な方は、一味でも七味でもいいので唐辛子を少量、更に加えてみてください。
多分このブログに写真を載っけてると思いますが、ぶちまけた豆の中に異色のものがあったり、赤っぽいものがあればそれらになります。ちなみにこの時は、唐辛子が多すぎました・・・。腹にガツンときましたが、あんまり美味しいコーヒーにはならなかったことを付け加えておきます。
そう、一つ注意しないといけないのは、当たり前ですが入れすぎるとコーヒーの香りや味を殺してしまうことです。特にミルで挽いたブラックペッパーを入れすぎてしまうと最早コーヒーとは言えないものになってしまいます。ただ適量ですと、普段ブラックペッパーが好きな方は意外とコーヒーと合うじゃないか、と思えるはずです。
唐辛子に関しては、香りは少ないのでそちらは邪魔しないのですが、量が多いとムセますし、ムセたら気管に入ってヒドい目に合います。いろんなところが熱くてイタイです。セルフ罰ゲームを敢行することになってしまいます。なのでこのコーヒーを飲む時はチマチマ飲むのが正解です。一気にグイッと飲むとちょっと危険なので、その点のみお気をつけください。何があっても僕はその責任はとれませんし、推奨しているわけではないので、あくまで自己責任でお願いします!
蛇足ながらなんでこんなスパイスをコーヒーに入れてみたのか、について書きたいと思います。
それは文字通りスパイスコーヒーなるものを飲んだことがあるからです。
ちょっと話は飛びますが、僕は外国人が多く働く職場で仕事をしていたことがあります。
その時にカメルーンからきた人がこのスパイスコーヒーなるものを淹れてくれたのです。
そのコーヒーはナツメグとシナモン、ブラックペッパーと・・・・あとは失念してしまいましたが7種類くらいのスパイスに加えて、ハチミツを最後にかけておりました。
正直、それはちょっとカレーテイストなコーヒーで美味しいとは思わなかったのですが、不思議とマズイとも思えなかったのです。アリかナシかで言えば、全然アリでした。コーヒーを淹れてくれた方に聞くとナツメグやシナモンをコーヒーに加えるのはアフリカでは珍しいことではない、とのことでした。
個人的にはナツメグもシナモンもなんか風邪薬のような匂いがするので苦手ですし、甘いコーヒーも好きではありません。でもコーヒーに何かを加えるという発想はとても斬新に思えましたし、固定観念みたいなものをぶっ壊されたことがとても心地よかったのです。
家に帰ってから、自分が持ってるスパイス瓶を少しずつコーヒーに加えてみました。ウコン、パセリ、コリアンダー、ターメリックなどなどです。
全部、ビミョーでした。
単純にブラックペッパーだけを加えてみました。ちょっと面白い味になりました。コーヒーの苦味の中に甘さを感じることが出来ますし、意外と悪くないかもと思えたのです。
そこから悪ふざけで唐辛子も加えてみたのですが、こちらは正直味云々より目が覚めて気合が入る、あとはユニークな味になるのは間違いないのでパンチを加えたい時にそうしています。
まぁでも毎日コーヒーを飲んでいる僕が、それにブラックペッパーや唐辛子を加えるのは多くても月一くらいです。
あくまでこれは変わり種なので本流には勝てません。パンチが欲しい時だけ、飲むようにしています。
ただやりっぱなしコーヒーの頻度はかなり高いです。ペーパーを使った方がより綺麗なコーヒーを味わえるのですが、やりっぱなしを憶えるとそちらも捨てがたいのです。頻度は半々くらいでしょうか?
ただ、コーヒーを水筒に詰める時にはもう100%、やりっぱなしになりました。
もうそれは横着によるものですが、水筒の口は広くないのでドリッパーのサイズにきっちり合わないんですよね・・・。僕はもうコーヒーメーカーとか使わないですし、そもそもペーパーを使うと時間がかかるので、手軽さからもうやりっぱなし一択となりました。
最後に話はまた逸れますが、僕は焼酎にもコーヒーを入れます。これは結構ポピュラーになりつつありますがもう世に広まる前から飲み続けてきました。でも焼酎コーヒーで不思議なのはドリップしたコーヒーで割るよりもインスタントコーヒーでの方が美味しいという事実です。もちろん、これには様々な意見はあるでしょうし、あくまで個人的な意見です。
あとはトレーニングの合間合間にも強いコーヒーを一口だけ飲むようになりました。集中力とパフォーマンスが上がることが判明したからです。
こんな感じでコーヒーの可能性に日々驚きながら、僕はコーヒーのある生活を楽しんでいます。
というわけで、今日もコーヒーを飲んで頑張りたいと思います。
では、皆様も良い1日を。ありがとうございました。




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