暑さも大分引いて、過ごしやすくなってきました。これからどんどん秋が深まっていきそうですね。
秋といえば、行楽のシーズンです。僕の地元は海で有名なのですが、散策しやすい低山にも囲まれています。
最寄駅には、トレッキングシューズを履いて、ポールを持った人たちを多く見るようになってきました。
もうちょっとしたら紅葉も見頃になってきますし、アウトドア好きには楽しみなシーズンです。
ただ、自然の山や森に入る時には幾つか考えておかないといけないものがあります。
今日はそれについて書いてみたいと思います。
全然関係ない話ですが、僕には若い女性や麗しき女性が全く近づいてきません・・・。
その話は前回、ちょっと書いたのですが、反面、ジジバ○とガキンチョ、犬猫は僕に寄ってきます・・・。
恐らく、僕がそんなにアブナイ人間ではない、という証左ではあるのですが、可能であればもっと美女に寄ってきて欲しい・・・。
ともかく、僕には変な「引き」のようなものがあるのか、山や森に入ると野生動物に遭遇することが多々あります。
それは恐らく、単独でそういう場所に行きがちということも理由に挙げられそうです。
一人で喋りながら登山する人はいませんし、歩くときの足音も2人のそれよりは小さいからでしょう。
地元の森ではよくリスに遭遇しますし、この間はタヌキにも遭遇しました。あとはキョンなのかイノシシなのか、よく確認できませんでしたが、逃げていく獣を遠目に見たりします。
日本の地方であれば、こういうのはそんなに珍しくはないと思います。ただ、僕の地元は森の近くにスーパーマーケットがあったり、人口も密集している場所なので、大きめの獣を家の近所でみた人はそんなに多くないのです。
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こういう「引き」は地元の森だけだろう、と思っていましたが、どうやらそうではないことがここ数年分かってきました。
タイトル通りなのですが、森を散策中、熊に会いました。
気持ち良く森林の道路沿いを歩いていたら、後方から『ドサッ』という大きな音が聞こえました。
振り返ると、そこにクマがいたのです。僕とクマの距離は恐らく30mもなかったと思います。
「え、ウソでしょ・・・」
一瞬動揺します。ただクマのサイズは、そこまで大きくありません。襲われたら、勝ち目はないものの、サイズから命まで取られることは無さそうに思えました。
また車は数分おきに走っていたので、もしクマに襲われたとしてもすぐに助けは来そうです。
そこから短い時間の中で、どう行動するか、考えます。
後ずさりしながら、逃げるというのが一番やってはいけない行為な気がしました。
理由は分かりませんが、目をそらしたら危険だ、というのを強く感じたのです。
あとはクマがもし近づいてきたら、投石で対抗しようと思い、自分の周りに投げられる石があるのかすぐに確認をしました。
頭に当てたら、クリティカルヒットできそうな石が転がっていました。
そこから僕とクマの睨み合い、のような時間が始まります。
それが以下の写真です。携帯で撮りましたので画像は少し粗めとなります。
どのくらいの時間、クマと睨みあったのか、正確なところは分かりません。
恐らく、1−2分の間だったと思います。
僕はこんな機会はもう一生で2度とないかもしれない、と思い携帯を取り出し、写真を撮りました。
クマは相変わらず、こちらを見ています。
ただ、殺気のようなものは感じません。こちらからヘマをしなければ、攻撃されることはない気がしました。
せっかくだから、写真ではなく動画にするか、と思いそうしたら、クマはそこから足早に離れていき、少し経って森の中へ消えていきました。動画にはクマが足早に去っていくところしか映っておらず、少し残念でした。
とても興奮した、出来事でしたし良い思い出になりました。
友達にもこの話をしてみたのですが、なかなか信じてもらえません。なので写真と動画を見せると、「よくこんなに冷静に行動できたね」と驚かれます。
確かにそう言われたらそうだな、と初めて気がつきました。
でもそれにはちゃんとした理由があるのです。
最初に書いておくと、僕にとてつもなく度胸があるとか、武術に覚えがあるとか、そういうことではありません。
話は逸れますが、皆さんも一度は武井壮の動物との戦い話芸を見たことがあると思います。
彼は元10種競技のチャンピオンです。僕も元陸上競技選手なのでどうしてあの話芸が生まれたのか、カラクリのようなものが理解できます。
それはイメージトレーニングです。陸上に限ったことではないですが、スポーツでは自分の体をどのように動かすか、常に頭の中でイメージを繰り返します。それを実際の動きに反映し、改善していくのです。体操を例にすると分かりやすいのですが、ジャンプして、体を捻って、この瞬間に肩をこっちの方向に入れて・・・などという考え方をするのです。あれだけクルクル回って体を捻って着地するようなことは、頭の中で何度もイメージしないと達成できない動きだと思います。
僕も知らず知らずのうちに、森で野生動物と遭遇したら、というのをシュミレートしていました。こういうクセのようなものはアスリートあるあるなのかもしれません。野生動物に限らず、街中で暴徒がいた時、電車内でナイフを持った男が暴れている、大津波に飲み込まれたら・・・そんなことをつい想像してしまうのです。ある意味妄想、なのかもしれませんが、今回のクマとの遭遇はそれが役に立ちました。
これは結構トラブルシューティングにつながる有効な手段であると、個人的には思っています。
写真はさすがに撮れませんでしたが、僕は森の中を歩いていてヘビが頭上から降ってくる、という経験もしています。
その時もかなりびっくりしましたが、頭の中でイメージしたことがあったので、首元を押さえて噛まれないようにしてから遠くにぶん投げる、ということができました。
というわけで、特にこれから山に入る方などはご自身なりの対策、みたいなものを立ててみるのも良いと思います。
野生動物ももちろんですが、足を挫いてしまった時や水がなくなってしまった時、もし遭難してしまった時・・・などをあらゆることを想定して行動すると少なくともパニックに陥ることは無いような気がします。一番恐ろしいのは、トラブルが生じた時、パニックによって間違った方法を選択してしまうことではないでしょうか。
山や森に入るということは、野生動物のテリトリーに侵入することでもあるので、自然界のルールみたいなものを謙虚に、遵守しないと強烈なしっぺ返しを受けることになりそうです。それも事前に認識しておいた方が良さそうです。
ちなみにもしクマや大きい野生動物と遭遇した場合、あくまで個人的な意見ですが[熊スプレー]が1本あると生存確率はかなり高くなると思っています。あれは催涙スプレーとほぼ同じ成分ですし、実際の動物に使用した検証動画のようなものもYouTubeで見ることができますが、効果の高さが実感できます。ただそれを使用した場合、個体によってはより逆上させる危険性もありますし、そもそも自分が風下に位置して使用したら自らが目を開けられない状況に陥ったり、人命を奪いかねない場合もあるので、使用には注意し、持っていれば絶対安全、とはならないことも認識すべきです。
それと[熊スプレー]は正当な目的なく携帯していると、軽犯罪法違反になることもありますので、その点も注意しなくてはいけません。あくまでも登山や行楽などの正当な使用目的での所持が証明されないと、逮捕されることもあるようです。
とここまでマジメな話になってしまいました・・・。もうちょっとポップな書き方をしたかったのですが、技術不足ですね、すみません。
で、全然関係ないのですが、行楽がらみの話も書いたので、ここ数年で一番綺麗な紅葉を見た場所と写真を共有したいと思います。
僕は元アスリートで出張族だったので、試合や出張のおかげですでに47都道府県をコンプリートしています。
だからと言って、日本全国を詳細に知っていることにはなりませんが、とても美しかった場所を一つ紹介させていただきます。
それは滋賀県の近江八幡市にある教林坊です。聖徳太子が建立にも関係している場所ですが、関東育ちの人間には全く未知なる場所でした。
僕がここを訪れた時にはすでにピークは去った時期だったようですが、それでも見たことがないくらいの景色がそこにありました。
それが以下になります。
あ、ちなみにクマだけでなくシカにも僕は森で遭遇したことがあります。僕は「うわ、シカだ!」となり、シカは「うわ、人間だ!」となったので、お互いポカーンと見つめあったのは良い思い出です。この時、僕も間抜けな顔だったと思いますが、このシカもなかなかの顔をしています。それも追加したいと思います。
というわけでなんだかよく分からない記事になってしまいましたが、皆様の行楽デーが素晴らしいものになりますよう、祈りたいと思います。
僕も秋を満喫したいですね!
では今日も良い1日をお過ごしください。ありがとうございました。