徒然日記

SUPで海に出てみませんか!!

僕はアウトドア派な人間です。ずっと部屋にこもって何かをするのも嫌いではないのですが、しばらくすると必ず外の空気を吸いたくなります。散策出来る森も近くにありますし、そこそこ綺麗な川(春には蛍が見れます)も、海もあります。でも一番多く訪れるのは、やっぱり海になります。砂浜を散策したり、好きなカフェでコーヒーを飲んだり、ただただ何も考えずに夕日や空を眺めていることもあります。                          そうしようと思えば毎日でもそれができる環境にあるので、ある意味では海を見るということは『非日常』ではありません。でも海を見ているという「特別」な感覚、みたいなものは一向に消えません。海や空は毎秒ごとに違った表情を見せてくれること、これが本能的にわかっているからなのかもしれません。未だに観光客のようにガンガン写真を撮ってしまいます。                                       僕は磯遊びや釣りなども大好きなのですが、もう一つ、大好きな海遊びがあります。

それがSUPです。SUPとはStand UP Paddleboard の略でサップと呼ばれています。要はサーフボードに立ってパドルを漕いで進んでいく、というものです。海や湖なんかで見たことがある方も多いと思います。SUPの良さはいくつもあるのですが、サーフィン、カヌー、ヨットと同じことが楽しめる、手軽である、ビジュアル的に良い(バエる)、心肺・筋肉にあまり負担をかけずにできる(ダイエットにも効果的)という点が挙げられると思います。

↑これらは日本三景でもある松島の岩礁の内部に入りこんだ時の写真です。小さな漁船でも内部には入りきれないので、地元の漁師さんでもこの景色を見た方は限られるのかもしれません。これは極端な例になりますが、SUPではこんなことすら出来てしまいます。ちなみこの内部はドーム形状になっていて、年月によって削られた岩やそれが織りなす造形美は圧巻でした。波が岩肌を叩く音が反響したりして、それも神秘的で忘れられない景色の一つになりました。また大型魚の隠れ家?になっていたのか突然の訪問者にカンパチやブリサイズの魚が慌てて逃げ出すシーンも見れました。

面白そうだけど、なんかハードル高そうだな・・・と思ったそこのアナタ、SUPのハードルってめちゃくちゃ低いんですよ。ちなみに上記写真のツアーに参加した時、僕の持ち物はタオル、着替えのみです。そしてもちろんボードもパドルもレンタルでした。出張先での現地休みの時にこちらのツアーに参加したのですが、経験者は僕だけで、その他の方々は皆初めてのSUPツアーだったようです。                                一枚目の写真を見ると参加者が座って漕いでいるのが見えると思います。バランスが取れなくなったらこうして座ってしまえば良いのです。カヌーと同じことができると書いたのはこういう意味でもあります。                                    体力的に不安が・・・と思う方もいるかもしれません。でも2−3キロ普通に歩ける程度の体力があれば、SUPはできます。もちろん、体力はあるに越したことはありませんが、体力がない人はない人なりの楽しみ方ができるのです。遠くまで漕ぎ出せなくても波打際よりちょっとだけ先に進むだけでも大きな喜びと非日常感は味わえます。なんせ海の上にいるのですから。

↑これらの写真、どうですか?めちゃくちゃバエてないですか?これら4名は前職の同部署の者たちなのですが、みーんな初めて海に出た時の写真です。熟練者みたいにしか見えませんが、ど素人のヘタクソパドラーたちなのです。                       どうしてなのか理由は未だに分からないのですが、海で写真を撮ると、なぜか6割増しくらいでカッコよく写真が撮れます。

いやいや、若い子たちだから絵になるんでしょ、と思う、そこのオジさん、以下を見てください。

恥ずかしながら↑はワタクシ(53歳)の写真です。自分で言うのもヒジョーにおこがましいのですが、カッコ良く撮っていただいたな、と思います。僕みたいなポンコツオヤジでもバエてしまうのはやっぱし海の力、神秘みたいなものかもしれません。本当はもっと海の上にいる時の、満面の笑みを浮かべた写真、を載せたかったのですがそれぞれのプライバシーもあるので断念しました。初めてのSUPで海に出るとみんな子どものような顔を見せてくれます。それは会社では絶対に見れない顔でした。イイ顔、という表現ではちょっと足りないくらい素晴らしい笑顔です。僕はそんな彼らの顔を見るのがとても好きでした。

もし何か趣味みたいなものを持ちたい、何か挑戦できるものがあったらいいな、という方、

もう SUP始めるしかないです!!

こんな見出しをつけると急に胡散臭くなりますね、スミマセン。。でも始めるにしても道具とかどうしたら・・・と思いますよね?                       まずは自宅から楽に通えそうなSUPスクールやショップを見つけてみましょう。     いや、誰からも教わりたくねぇ、という方もいるかもしれませんが、せめて1回はプロのインストラクターに習った方がいいと思います。その理由も後で述べます。

それでそういうショップなりが見つかったら、体験プログラムや初心者向けスクールみたいなのがあると思います。ぜひそれに参加してみましょう。その時に経験の有無等を記入する欄があったり、電話でもそれは聞かれると思います。なので未経験でも全く問題ありません。値段は場所によってマチマチですが、3千円から6千円くらいだと思います。丸1日レッスン(6−8時間)や特別な場所をクルーズするような場合は、もう少し高くなるかもしれません。                                     何事もまず、挑戦してみるのが一番です。思ってたんと違う!オモロない!!と感じた方は次行ってみよーってことで何か他のものを探してみると良いと思います。         面白いな、楽しいな、またやってみたいな、と思った方はまたショップに相談してみると良いでしょう。次のステップが開かれます。

SUPの唯一のネックは道具を全部自前で揃えると、結構な値段がかかってしまう、という点です。蛇足ながら僕が今日、こんなブログを書いてるのも、 SUP人口が増えてほしいからに他なりません。ロットが増えたら道具の値段は下がります。だからこそ、なのです。   ちょっと脱線しますが、マリンスポーツは全てお金がかかります。若い世代がもっと早く海に接する機会があれば、人生はより豊かになると思いますし、海を含めた環境意識も変わって世の中にとっても良いことしか起きないように感じます。現状ではマリンスポーツの世界はおっさん中心です。僕もおっさんなのでアレですが、これを打破するためにも、若い子たちを巻き込みたいと思います。

あ、スミマセン、話逸れましたが、ショップやスクールがありがたいのは、そういうものを安価で貸し出してくれて、レッスンをしてくれていることです。道具だって自分で全部持とうと思ったらめちゃくちゃ嵩張りますし先述したようにそこそこの経済的負担を強いられます。もちろん、自前で全部揃えてもいいと思いますし、経験を重ねると、自前のものが欲しくなります。                                   ただ今日はあくまでどうやってSUPを始めるかにとどめておきたいので、道具等の話は割愛します。                      

一概には言えませんが、SUPのインストラクターはとても丁寧な方が多いです。     それはなぜか?これには単純な理由があると思っています。              インストラクターの指導がいい加減だったり、参加者をよく見ていないなどの不注意があると参加者が「命を落とす」危険性があるからです。これは陸上のスポーツ・リクリエーションと水上のそれらとの大きな違いに起因しています。                          1人の時に足が攣っても陸上であればなんとかなりますが、水中でそうなると簡単にはいきません。また陸上で突風が吹いてもどこかに避難できますが、海上でそうなった場合波が発生します。立て続けに数回波に飲まれて、海面に顔を出せなければ呼吸は出来ません。そして海の上には休憩所もないので、知識がないと簡単に命を落とせるのです。       もちろん、初心者が初挑戦の日には、必ず穏やかなコンディションを選んでくれます。仮に予約をしていても、厳しいコンディションの日には強制的に中止にされます。その約束は、実は予約の時点で了承しないといけないルールでもあるのです。

話を戻しますが、だからこそ本気でマリンスポーツをやった人であれば、誰でも必ず一度は波に巻き込まれたり、風に流されたり、艇同士のハイスピードな衝突危機など、恐ろしい思いを経験しています。俗に言う「命の危険を感じる」というヤツです。そうした海の危険を熟知しているからこそ、陸の指導とは趣旨が違うのです。最初だけは我流で行わず、プロの指導を受けていただきたいのは、この点によります。海は穏やかそうに見えても、実は離岸流が発生しているポイントなどもあります。初心者が流されたら、もうアウトなのです。

スクールに所属すると仲間や友達も出来るでしょうし、目標ができると思います。また自分自身への挑戦、などいろんな意味を見いだせることでしょう。            

興味はあるけど、これから寒くなるし、そもそも泳げない・・・なんて方もいるかもしれません。でも今のウェットスーツはある意味、毛皮のコート並みに暖かいです。SUPの良い点はサーフィンの波待ち時間のようなものがなく、常に体を動かし続けることができます。なので体温を維持しやすいのです。真冬にはウエットスーツも厚くなるので、中は鬼汗ということもあります。そしてかなりの浮力があるので海に落ちても勝手に体が浮いてきます。なので真冬の海に出ても大丈夫ですし、流氷が流れるようなコンディションで落水しても短時間ならおそらく大丈夫です(実際に流氷SUPツアーは北海道にあります)。

何かを始める時には、必ず何かしらの疑問点や問題があります。でも誰かがそれをやっている以上、必ず問題を打開できるものが用意されています。それはSUPも同じです。    できない言い訳よりできる理由を探せる方、海が大好きな方にぜひSUPを経験していただきたいなと思います。

あとは個人的にSUPをやって良かったな、と思うことについて書いていきます。     とにかく海の上はサイコーに気持ちが良いです。もうそれが全てかもしれません。    陸から見る海も素晴らしいですが、海の上もまた同様です。どちらも良さがあり、優劣みたいなものはつけられませんが、海の上にいるとより感じられるものがたくさんあります。

自分の存在の小ささや儚さなんかもそうですし、自分の肉体が自然の一部であり、波の一滴一滴や空気の粒子と同様である、ことなどを感じる瞬間があります。自分の体が溶けて、空気や自然と一体化する、そんな感覚を覚えたのもSUPを始めてからでした。                            とても穏やかな気持ちでいられますし、360度海に囲まれる中、ボードに座って、立って深呼吸をすると本当に満たされた気持ちになります。ただそれをするだけでも、SUPを試してる価値はあります。                                      僕は仕事でアイデアを出すポジションにおりましたので、どうにも煮詰まることが多々ありました。そんな時に海に出ると、自然とアイデアが降ってきました。自分で考えたのではありません、降ってくるのです。もちろん、毎回そんなではないのですが、そういうことがよくあって救われました。                              ちょっと抽象的でオカルトチックな表現になってしまいましたが、僕は特定宗教等に所属しておらず、スピリチュアル系の話も正直胡散臭いと思っているタイプです。ただ海の上にいると上記のようなことを感じてきましたので素直に書いてみた次第です。ちょっと座禅とかヨガをやってる時の感覚に近いかな・・・と思います。ただ感覚を明文化、言語化するのはとても難しいです。

なんだオマエ、胡散臭いなと思う方、ぜひ海に出てボードの上で深呼吸してみてください。     あながち僕が言ってることがウソではないこと、感じられると思います。

なんだか話がまとまらず、ごちゃごちゃになった感は否めませんが、いつかこれを読んでくださった方と海の上で会えたら、こんな幸せなことはありません。

そうなることを祈って。

あと最後に、一つだけ。湘南地方の海がヨゴレていて汚いと思っている方、間違いです。特に秋から春にかけて海は、とても美しいです。その証拠写真を載っけて〆ます。僕は今住んでいるエリアを愛していますので!ありがとうございました!!