徒然日記

ラガーマンの素晴らしさについて語りたい!

10月26日、日産スタジアムでラグビー日本代表は、ニュージーランド代表オールブラックスと対戦します。今から楽しみで仕方ないのですが、そのチケットのことで友達と話をしておりました。

ちょっとラグビーの話で盛り上がったので、その流れで少し書いてみたいと思います。

僕がラグビーを好きになった経験は、子供の頃に伯父が花園ラグビー場に連れて行ってくれたことに起因します。全国高校大会だったわけですが、とにかくその日は風が強くて寒かったです。でも高校生プレイヤーたちは、半袖半ズボンで躍動しており、タックルする度に「バコッ」と鈍い音が聞こえていたことにとてもコーフンしました。

なのでラグビーファン歴としては長いのですが、結局ラグビーを専門的にやることはできませんでした。1980年代はラグビーの人気はそれほど高くはなく、中学にラグビー部はなかったのです。

その頃には、僕も別のスポーツを行っており、ラグビーは結局遊びでプレーする以外、機会はなくなりました。そういう出会いも結局、運とか縁なのかもしれませんね。

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話は逸れますが、どうしてラグビーが好きなのか、それを説明をするのに簡単な事例を挙げることができます。同じくフットボールとして認知されているサッカーと比較してみます。

サッカーではゴールを決めた選手が自身へのセレブレーションとして、チームの皆から逃げ回って一人で観客にアピールするシーンなどをよく見かけます。

また特にゴール前では相手にファールを与えるために、少しの接触でもわざと倒れこんだり、痛がったりします。

ラグビーではどうでしょう。真逆の対応が見られます。

ラグビーではスコアラーがチームから離れて一人で「オイシイ」瞬間を持っていく、ということはありません。FWとBK全員でスコアを喜び合います。

またラグビーは流血や、打撲が日常茶飯事ですが、ひどい怪我をしていてもあえて無傷を装います。治療によって退場したり、プレーが中断するのを防ぐためです。

このようにラグビーではどんなスタープレイヤーもチームの一員であることが求められ、スコアを決めてもそれは一人で獲得したものではなく、チームとして達成したもの、という意識を最後まで持ち続けている気がします。

皆さんはサッカー選手とラグビー選手のゲーム中の振る舞いは、どちらがカッコ良いと思われますか?

僕は断然、ラグビー選手の方がカッコいいと思っています。

僕の前職での会社は全国展開しているので毎年、多くの新人が入社してきます。パートを含めるとかなりの人数になるのですが、その中にはスポーツ経験者をよく見ます。

野球やサッカー、ラグビー、卓球、陸上、ウェイトリフティング、レスリング、柔道、ボクシング・・・などなど今までたくさんの元競技者であった社員を見てきました。

中には日本代表経験を持つ者もいて、そういう人と話をするのはとても楽しいものでした。

それらスポーツ経験者の中で、誰と仕事がするのが一番良かったか?と自問すると、もう圧倒的にラグビー経験者、と言えます。とても興味深いのですが、それぞれのスポーツの特性みたいなものが仕事をする上でもやはり反映されるのです。

もちろんこれは個人的な見解ですし、人間性の評価ではなく、イチ社会人としてのそれです。

ただもし僕が人事担当だったら、ラグビー経験者をたくさん選びます。

その理由は、チームとしての目標とそれを達成する為の個人の役割をイチイチ説明しなくても、自分で想像出来る人が多かったからです。そしてそれを粘り強く実行できる人も多かったと思います。

あとはこれもスポーツ特性だと思うのですが、ラグビーには他のスポーツにはない素晴らしい行いが見られます。

それが俗に言う「ノーサイドの精神」です。

競技終了後、敗北への不満から審判に文句を言ったり、他チーム、相手選手からの握手を拒否したりするシーンはよく見られます。

それをラグビーで見ることはほぼありません。

チームが敗れたらそれを悔しく思わないプレイヤーなど存在するわけがないのですが、ラグビーでは勝者敗者関係なく、お互いを讃える文化が存在しています。

これはあらゆるスポーツが、手本としなくてはならないものだと思います。

僕が前職で見たラグビー経験のある社員たちは、少なくともネチネチしたところがなく、うまくいかない日であっても切り替えが早く、翌日にはそれを引きずらない姿勢が見られました。

とここまで書きましが、よく言われるようにラグビーは「紳士のスポーツ」なのでしょうか?

個人的には半分YESで半分NOだと思います。

僕は遊びでしかプレーしたことがないのですが、それを行ったのはニュージーランドでした。

説明不要のラグビー先進国です。その時のことを少し書き加えますが、アマチュアの大会であったにも関わらず、プレーはとても激しいものでした。密集になると相手チームは、平気で殴ったり、と時には目潰しとかを仕掛けてきます。ボールを掻き出すフリをして相手選手の金的を狙うシーンも見れました。そこに紳士のスポーツとしてマナーのカケラもなかったことを覚えています。

でもそんな腹立たしいプレーが見られたにも関わらず、ゲーム終了になると、殴り合った当人同士がハグをして握手をします。「ノーサイドの精神」って本当に存在するのだな、と言うのを実際に経験した瞬間でした。そういう意味ではやはり紳士のスポーツだと言わざるを得ない、と感じます。

僕も元競技者のハシクレとして、ラガーマンのそういう良いところを持ちたいです。

ある意味それはラガーマンの矜恃、みたいなものだと思いますが今のスポーツ界と同様に、日本社会でもそれが求められているような気がします。

しかし書いといてアレですが、例えば岸田政権が終了し、石破内閣が発足しましたが、ここまでの前内閣がしたことをノーサイドで全て水に流す、みたいなことは出来ませんよね・・・。

だからノーサイドの精神みたいなものは、ただただ全てを許す、赦すものではなさそうです。

まぁでも誹謗中傷みたいなことだけはしない、というのは最低限の「ノーサイドの精神」なのかもしれませんが。リセットされたのだから、それはそれ、というところでしょうか。

そんなことを思う昼下がりです。

全然投稿とは関係ないのですが、昨夜地元の海岸で見た富士山が墨絵のように美しかったのでちょっとその風景をおすそ分けしたいと思います。手前は江ノ島になっています。   一ミリでも癒された感覚を持っていただければ嬉しいです。

あと冒頭に使った写真は、シダの葉で、オールブラックスの公式のエンブレム、シルバーファーンをイメージして使用しました。いちいち理由を書くのもちょっとダサいですが。ちなみにシルバーファーン(直訳すると銀色のシダ)というだけあってNZのシダはひっくり返すとシルバーのものがほとんどです。実際の色はシルバーというよりもホワイトグレイ、のような感じになると思いますが。NZに行く機会のある方は、ぜひシダをひっくり返してみてください。とても綺麗なものが見れると思います。シダは何千種類もあるそうですが、日本にはシルバーファーンは自生していないようです。ちょっと残念ですが。

では皆様も良い1日を。ありがとうございました。

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