徒然日記

『ニオイ』は、記憶している。           ー僕のオイニー日記ー

       

ここ数日、なんだか急に気温が下がってきたような気がします。

日も短くなってきたし、いよいよ秋が深まる予感がありますね。

秋といえば、スポーツの秋・食欲の秋などと言いますが、皆様にも秋にまつわるエピソードがきっとあるのだと思います。

話は変わりますが、僕は寝る前に天候が良ければ地元の氏神さんのところまでご挨拶と感謝に伺う、というのをやっています(一番上の写真は氏神様でのものです。こんな感じでギンナンが散乱しています)。

まぁそこそこ長く生きてきたので、僕にも色々とヨゴレな部分がつきまとってきています。

なので寝る前には少しでもキレイな精神状態でいたい、と思い始めたものです。

そんな感じで日々を過ごしているのですが、その神社の境内にギンナンが多く散乱するようになってきました。

その神社には神奈川県の名木100選にも選ばれているような、大銀杏があります。

先日の台風あたりから、ギンナンが境内や参道を埋め尽くすようになりました。

毎晩のように神社に通いつめていますが、ギンナンのニオイはとても濃厚です。

ただ、あのニオイには慣れてくる・・・とはなりませんね。やはりクサいはクサいです。

でも好きなニオイではないものの、個人的には馴染みのあるニオイなので嫌いにはなれません。

あのニオイを嗅ぐと、僕は瞬時にいろんなことを思い出してしまいます。

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僕の通っていた高校も、校内にたくさんのイチョウの木がありました。

あんなニオイの強い実が散乱しているのです。イタズラ好きの高校生たちがそれをネタの道具にしないわけはありません。

体育の時間にはそれを友達同士ぶつけ合って教師に毎回怒鳴られる、ということが当時は約束事になりました。

放課後の部活でも、そのギンナン合戦は続きます。

高校生の部活ではエラそうな先輩、というのは付きもので、僕らにもそうした人物がいました。

下級生である僕らは、なんとかその先輩に一矢報いるようなイタズラを仕掛けてやろう、と考えました。

まぁお察しの通り、ギンナンをその先輩にぶつける、という非常に子どもじみたことなのですが今でもよき思い出として覚えています。

そのままダイレクトにぶつけるのだとバレやすいので、下から上に放り投げ、あたかも木から落下したように装うのです。

その先輩の死角からギンナンを立て続けに放り続けました。あまり短時間にやり過ぎても、バレるので計算しないといけません。

またギンナンを持つ時は素手ではニオイが移るので、そこらへんに落ちているイチョウの葉で三重くらいにして実を包む必要があります。

自分の手からその葉が離れると、その葉は2度と使えません。なぜなら、一度包んだ葉を誤って再度使用してしまうと、直接実に触れていた葉が含まれていた場合、自分の手までクサくなってしまうからです。

だから一投毎、未使用な葉を集めるために、そこそこ時間がかかります。        先輩を狙う僕たちはヒットマンのようです。目配せでタイミングを計り、投げました。

僕たちの投げた「弾丸」が3連発、先輩のアタマにクリーンヒットしました。

その時の先輩の「うわーツイてねぇなあ、ギンナンが降ってきちゃったよ・・・最悪」という言葉は、今でも当時メンバーの飲み会で話に上がるトピックです。

あの瞬間は、4ぬほど笑いました。

先輩、その節はサーセンでした!

そんな話の他には、イチョウにまつわるちょっとスイートな思い出もあります。

秋のこの季節、横浜の大桟橋付近から山下公園辺りはイチョウの葉で黄色に染まります。

あとは神宮外苑、表参道付近のイチョウ並木も本当に見事ですよね・・・。

どの場所もデートするにはピッタリな場所です。

僕も当時お付き合いしていた方とそうした場所で、肩を寄せ合って歩いた日の思い出があります。

不思議なのは、普段なら過去の思い出や元カノのことなどが頭に浮かぶことなどあまりないのに、ギンナンのニオイを嗅ぐと瞬時にそういうことが蘇ってくる点です。

なんだかニオイの中に、自分の思い出をタイムカプセルとして仕込んでいたかのような気さえします。

ニオイと記憶は相性が良いのでしょうか・・・。いつか考察してみたいテーマでもあります。

ともかく近々僕はイチョウ並木を歩いてみたくなりました。黄色い絨毯を踏みしめた時、また新たな記憶を呼び覚ます予感があります。

記憶のタイムカプセルを掘り起こすのも、たまには良いかもしれませんね。

僕は神奈川の田舎に住んでいますので、こうして道端にどんぐりの実が転がっていることがあります。都市部では公園にでも行かないとなかなか見られない光景かもしれませんね。

このどんぐりに関しても思い出がありまして・・・まぁそれもギンナンと同じで壮絶な投げ合いをしてしまいにはスリングショット(パチンコ)で撃ち合う、というものにまで発展したのですが、機会があればそんな話も書けたらいいなと思います。

話は逸れましたが、このどんぐりの実、まだ色づいていないものは本当に美しいですよね・・・。たくさんの茶色の中に、この緑と黄色のものが混じっていると、四葉のクローバーを見つけたような気持ちでつい家に持ち帰ってしまいます。持ち帰ったら、それを晩酌の時間にコネ繰りまわす、という用途しかないのですが、それはそれで結構楽しい時間です。

また当たり前の話ですが、それをほったらかしにすると、綺麗な茶色に染まっていきます。その過程を眺めているのも楽しいです。暇人の究極にムダなたしなみ、と呼んでいます。

ちなみにそうやって集めた(集まってしまった)どんぐりはベランダに放置しておくと、ここら辺に大量発生しているタイワンリスが持って行ってくれます。そういうのもいちいち楽しいですね。

皆様も是非、何かのニオイを嗅いで、記憶のタイムカプセルを掘り起こしてみてください。

結構ハマる人もいるかもしれませんよ!一緒にオイニー日記を頭の中に綴ってみましょう!!

というわけで、今日も良い1日を。ありがとうございました。

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