今日は全くタイトル通りのブログとなる。
僕は、ナイキが好きだ。
あまり自分のことを書いたり話したりするのが得意ではないのだが、今回は自分の話を通じてちょっとナイキの素晴らしさについて、誰かに知っていただきたい内容もあるので、長くなると思うけどおヒマな方のみ最後まで読んでいただけたら嬉しい。
それと僕のブログには記事ごとに企業様の広告を貼り付けさせていただいているのだが、今日に関してナイキについて書くけれど、ナイキのプロダクトの広告は付けない。なんかそれはちょっとヤラしい気がするので。
今回は単純に僕のナイキ愛を勝手に炸裂させたいだけなので、以下を読んでもしナイキのスニーカーやウエアに興味を持っていただき、ナイキ製品を買いたくなったら、ネットやお店に行ってそうしていただけると幸いである。
前置きが長くなったけど、昨年あたりからナイキの株価が急落し、オワコンであると称するネット記事なんかを見ることが多くなった。好きなスポーツブランドのランキングも気付けば1位はナイキではなく、A社に取って代わったようだ。こういうランキングは発表しているメディアや調査する媒体によって結果が異なる場合もあるけれど、1位に関してはどこもA社となっている。過去にもA社が1位でナイキが2位だったところから、両社の順位が逆転したこともあるので、こういう変動はある意味業界の健全さを証明しているのかもしれない。例えば、大谷翔平選手の効果と推測されるけど、N社の伸びはかなり高いようだ。N社のスニーカーはちょっと前まで地味な感じがしたけれど、今では街中でもかなり見かけるようになった。
僕はスポーツを愛しているので、多くの人がスニーカーを履いていたり、スポーツを楽しんでいるのを見るととても嬉しくなる。正直、どんなメーカーの商品を愛用しようとも、スポーツを愛する人が増えてくれたらいいな、とこっそり思っている。 話は逸れるけど、僕の過去の記事にはナイキ以外のスポーツ企業様の商品広告も張り付かさせていただいている。それはやっぱり、スポーツに関することが人様の目に触れたらいいな、という思いもあるからだ。
ともかく僕はナイキが好きだし、個人的にはこれからもずっとナイキ派でいたい。
人でもモノでもそうだけど、好きにはやはり理由がある。
僕がナイキ好きなのも、もちろん理由がある。
僕は陸上競技の走り高跳びという種目の選手だった。
陸上競技にはスパイクや専門のシューズが必要で、種目によってその形状は異なっている。
僕の種目、走り高跳びが他の種目のスパイクと大きく違う点として、ピンの長さと本数が挙げられる。ピンの長さが他の種目より長く、またカカトにもスパイクがあるのである。その他踏み切り足によってもシューズの形状が異なるという、陸上種目の中でもちょっと特殊な構造になっている。
だから僕が現役だった頃、陸上競技の中で一番高価なスパイクは走り高跳び用のものだった。
僕は中学の頃から陸上を始めたのだが、走り高跳びが自分の専門種目になったのは、3年生になってからである。大会に出ても他の選手は、走り高跳び専用のスパイクを履いて競技をしていたが、僕は短距離用のそれで試合に参加していた。短距離用のスパイクは、陸上部員が最初に買うスパイクで、その後どんな種目を選ぼうとも必ず使用するものなのである(毎日絶対走るので)。
もう少し自分が良いハイジャンパーであったのなら、親にお願いして専用スパイクを買って貰いたかったのだけどそれが言えるほどの選手ではなかった。家が貧乏だから、というわけでなく、単純に弱い選手が立派なギアを着用するのはダサいと思っていたからである。
でも中学最後の試合が近づくにつれて、僕は走り高跳び用のスパイクを履きたくてたまらなくなってしまった。全国大会には出られなかったけど、それが夢ではないところまでには来ていた。だから親に頭を下げて、走り高跳び用のスパイクを買ってもらうことになった。
それがナイキのものだった。
そのスパイクを履いた途端、僕の記録は急激に伸びた。
ナイキの社名とあの独特なスウォッシュと呼ばれるロゴは、ギリシャ神話の勝利の女神「ニケ」とその翼から生まれたものらしいが、僕にとっての最初のナイキ商品はまさに勝利の女神となってくれた。今でもあの時のスパイクに足を通した素晴らしい感触を覚えている。僕は何者でもない選手だったけれど、全てが上手くいくような気がした。
そして実際、そうなった。
その後僕は高校に進学し、陸上競技も続けることになったのだが、部活顧問のナイキ嫌いと他のスポーツメーカーさんと学校の関係からナイキを履き続けることが出来なくなってしまった。僕はナイキのスパイクを履き続けたい、と訴えたが顧問が他メーカーのスパイクを用意してくれていた。僕は従うしかなかった。
それから大学、実業団と僕は走り高跳びを続けることになったのだが、中学以来ナイキ商品を身につける機会は一度もないままとなった。
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振り返ると僕の競技戦歴は、一流になれない二流選手止まり、といったところだと思う。
だけど、走り高跳びが好きだったし、たまには試合で活躍することもあったので、幸運なことにスポーツメーカーの支援を受けることが出来、自ら商品を購入することは無かった。
ただ怪我をしたり、試合に出場できなくなってくると次第にメーカーからの支給は打ち切られるということになる。スター選手ならまだしも、僕のような二流ではどうしようもない。顔見知りになったメーカーの方々を大会で見かけても、声すらかけてもらえない。
悔しいけど、全ては自分の責任なので受け止めるしかない。
そんな時、一番困ったのはスパイクをどうするか、である。ウェアは一流も二流も同じものが支給されるので困らない。最新型が支給されないのなら古いものを着れば良い。
ただスパイクだけは少し話が違ってくる。それは選手の足型と足回り等の測定をして作られたものなので、贅沢な話ではあるのだけどそれに履きなれると既製のものが履けなくなるのだ。素材からして全く違うのだ。本当かどうかはわからないけれど、既製品と特注では、製造コストがゼロひとつ違う場合もある、と耳にしたこともある。 それほどまでに大きな違いが有るのである。
僕はその時点で何年も既製スパイクを履いたことが無かった。
いきなり履きなれないスパイクを履くのは、選手にとってかなり恐ろしい問題なのだ。
特に僕は以前、試合の日に自分のスパイクを忘れたことがあり、他人のスパイクを借りて出場したところ、膝前十字靭帯を損傷する大怪我をした過去がある。
だから大きな試合が近づくにつれて僕は考えざるを得なくなった。
僕のスパイクは古くなってきたけれど、まだ履けない状態では無かった。
でも今後のことを考えると、今から新しいものを購入して試合まで慣れる時間を持っておいた方が良い。
そんな葛藤を友人でもある高校時代の部活仲間についこぼしてしまった。
その友達は「僕が助けてあげられるかも知れない」と言い出した。
今日、会った時に話そうと思ってたんだけど・・・と彼は切り出し、ナイキに転職したことと既に社内のイベントを幾つか担当しており、彼を通じて幾つかのプロダクトを僕に提供できるかもしれない、と言ってくれた。
結果、怪我まみれの二流選手だった僕の元に綺麗なスパイクやシューズ、ウエアやその他のギアが届けられた。
スパイクは特注では無かったものの、奇跡的なことに、フィット感も特注品と言われても気づかないほどだった。何より中学の時に感じた「あの感触」と同じものを感じることができた。何年も会っていなかった友達との邂逅、そんな気分だった。
それよりもこんなポンコツ選手に手を差し伸べてくれたことが、友人とナイキの方が無性にありがたかった。
話は少し飛ぶけれどその後、僕は海外に行きそこでも競技を続けていた。 ラッキーなことに周りの人たちの協力を得られ、選手を続けながら地域の陸上チームのコーチを引き受けることになった。
そのチームには大人から子供まで、国際大会やオリンピックに出場した選手もいたのだが、中学生くらいの選手が非常に粗末なウエアを着ていたり、裸足で練習に来る子供達がいたのが気になった。
裸足なのは、あちらの文化でもあり、大人でも裸足で普通にスーパーマーケットに入っていたり街中を歩いているのを頻繁に目撃していた。
ただ、子供の場合は必ずしも「文化」という面だけではなく、家庭環境などによる場合が多そうだった。別のコーチに話を聞くと、やはり親が刑務所に入っていたりするケースもあったり、日本とは違った環境下にある子供もいた。
そもそも陸上競技自体がマイナーなので、特にマイノリティの子供達が持っているギアは古いものが多かった。
そんな話を僕は件の友人に話をした。もしナイキでいらない靴やサンプル、廃棄予定の商品、返品されて汚れたものでもなんでも良いから送ってくれないか、というお願いだった。
日本では古いものであっても、こちらでは最新のものに等しい。
それに裸足よりシューズを履いてトレーニングした方が何倍も良いに決まっている。
とても図々しいお願いだとは承知していたが、ダメ元でつい口に出してしまった。
それからしばらくして、荷物が届いているという電話があった。正確に言うとその電話を僕は取っていないのだが、どうやらその荷物は僕が受け取りに行かないといけないらしい。
普通、車で配達できるサイズのものは、ダイレクトに書かれた住所へ配送される。 ただその時のナイキからの靴等の量の多さに、カスタムから密輸を疑われ、保管されている旨を告げられてしまった。僕は空港までそれらを受け取りに行き、チームのコーチであること、販売目的ではないこと、必要な人たちにこれら全てを無償供与するつもりであることを担当者に説明しないといけなかった。
密輸の疑いは晴れて、幾つかのダンボールを僕は持ち帰ることができた。 開封してみると数十足のシューズ、ウエア、シャツなどが入っていた。その他子供が好きそうな販促用であろうバッジやキーホルダー、ステッカーなどたくさんのナイキ製品が送られてきた。とにかく子供用にそれらに加えて、鉛筆やノートまで用意してくれたことに心から感激したし、感動した。
その後、もちろん僕は必要な選手や子供達にこれらの製品を配らせてもらった。
特に子供達の喜び方は、ここでは説明しがたいほどであそこまでの目の輝きは今後僕は目にすることは無いかもしれない。その話を友人に話したら、協力できて良かった、と何度も言ってくれた。本当にありがたかった。
ザックリまとめると、これらが僕がナイキを愛する理由である。
こんな男前なことをしてくれるナイキを僕が嫌いになれるはずが無い。
結局僕は一流選手になれなかったので、ナイキに対して何の恩返しも出来ていない。
それが心から悔やまれるけれど、ただ頂いた恩は忘れられないし、身近な人にはナイキをお勧めするようにしている。もちろん、他メーカーが好きな人には無理強いすることは無いけれど。
僕は特殊な例かもしれないけれど、これらもナイキ好きとして商品を愛し続けたいと思う。
蛇足だけど、来るべきマスターズ大会に向けて僕は今もトレーニングに励んでいる。頭からつま先まで、全てナイキの製品を着用している。 ナイキのスパイクを初めて履いた時の、全てが上手くいくような感覚が今は全く感じられない・・・。だけど試合の当日、スパイクの紐を締めながら、そう感じられることを今は信じている。だって勝利の女神「ニケ」が宿るプロダクツなのだから。
蛇足ついでに書くと僕はトレーニング以外でも普段履きのスニーカーは、ジョーダンシリーズやダンク、ブレイザー、エアフォースワンなどのバッシュから、エアマックスシリーズやACGなどを履いている。古いものも多くなってきたけど、いろんなシューズでローテーションを組んでいるのでコンディションは悪くないつもりである。シューズが加水分解するまでは、大切に履き続けるつもりである。
ちなみにもうナイキは売却してしまったけど、ナイキの傘下にあったハーレーの商品もSUPを愛する僕は多数所有している。
最後に話はちょっと逸れるけど、自分の好きなブランドやメーカーに対する想いのようなものは、ある意味宗教ととても似ていると感じることがある。
誰がなんと言おうと自らの信じる経典(商品)や教え(ポリシー)を守る、という構造はそれらがほとんど同じような気がするのだ。OX教こそが正義、ナイキこそが正義、みたいなところは信者・愛好家には共通するところであろう。
だからたまにナイキの靴を履くのと同時にA社のアウターを着用している人なんかを見かけるとちょっとだけ思うところがある。
それを批判するつもりは毛頭無いけれど、自分の愛するブランドやメーカーは色々と持たない方がカッコ良いぜ、とは思ってしまう。大きなお世話だ!と言われれば、それまでだけど。
僕はナイキ教?の信者だから、一生他のメーカーに浮気はしないのだ。
あ、本当の意味での浮気も絶対にすることは無い!
彼女も嫁もいないけど・・・。
というわけで、個人的にはナイキの復活を今後も楽しみにしております。
ナイキジャパンの皆様の幸運を祈っております。
よく見る#をつけて、ナイキ好きと繋がりたい、と書きたい気分です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
では良い1日を。
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